ご挨拶

第31回日本臨床工学会 大会長 山田 佳央

第31回日本臨床工学会
学会長 山田 佳央
(社会医療法人寿量会 熊本機能病院)

ご挨拶

はじめに、2020年に入り、日本でも全国的に猛威を振るっている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)において対処の第一線で治療にあたっておられる皆さまのご活躍に感謝申し上げます。感染のリスクの高い医療施設でご活躍される皆さまにおかれましては、体調を崩されないようくれぐれもご自愛ください。この様な状況の中、長年続けてこられた日本臨床工学会の歴史を止めてはならぬと、第30回日本臨床工学会を開催していただきました神戸学会長をはじめとした一般社団法人愛知県臨床工学技士会の皆さま、日本臨床工学技士会の理事の皆さま、そして、協賛・支援していただきました企業の方々に深く感謝申し上げます。

さて、この度「第31回日本臨床工学会および令和3年度公益社団法人日本臨床工学技士会総会」を2021年5月22日(土曜日)から23日(日曜日)にかけまして、熊本城ホール(熊本市)にて開催させていただくこととなりました。念願かなっての熊本県での開催であります。

それと申しますのも2016年4月14日、16日と2回の震度7の激震が熊本を襲い、当たり前が当たり前ではなくなる経験をしました。この時、全国の皆さまから頑張れと温かい支援や応援を沢山いただきました。この時の恩は一生忘れることありません。熊本の地で是非とも恩返しをさせていただきたいとの強い思いと、地元を愛する者として熊本の復興を後押ししたいとの思いで、震災から5年後の開催地候補として手を挙げさせていただいた次第です。本当にありがとうございます。

今回、学会のテーマを、「臨床工学技士として望む姿と望まれる姿 ~Challenge to the next stage~」とさせて頂きました。「人として望む姿と望まれる姿」この言葉は教育の現場で例え話として使われることが多い言葉なのですが「しつけ」も含め「こうなって欲しいと望む子どもの姿」を実現する最も有効な方法は、親自身が先ずその望まれる姿を子どもの前で示すことだと言われています。言葉では3割程度しか伝わらないことも親が行動で示すことで、7割以上伝わると言われています。臨床工学技士の「未来」を明るくするためには、現在の我々が親となり、お手本となれるよう「主体性」を持って活動し続けるしかありません。世の中はコロナ禍ということで、どうしても消極的な方向へ流れようとしています。しかし、物は考えようです。ピンチはチャンスです。如何にすれば今以上に良くなれるのかをゼロから考え、新しいことに挑戦し続けることが大切です。本大会はWEB併用学会として開催致します。サブテーマにありますように、次の新しい学会の開催方法について戦略を持って積極的にチャレンジしたいと思っております。また、主要演題プログラムでは多くの企画で討議が行われることとなっています。単に問題点を発表して“現状難しいね”の一言で終わる様なガス抜き的な場ではなく、その問題を課題として捉え、如何に戦略を立てて改善していくかを話し合い、臨床工学技士の価値を考えられるような大会にしたいと思っております。
 今回、WEBでストリーミング【Live】配信される主要演題の多くは、日臨工委員会メンバーと熊本のワーキンググループが話し合いを行い決定した企画内容です。WEB配信画面の左上にはオンタイムの視聴者数が表示されるようになっております。この視聴者数が今の我々臨床工学技士の現状を示す数字になるのではないかと思ってもおります。みなさんも一緒に現状を確認していただければと思います。

ご参加いただいた皆さまにとって第31回日本臨床工学会が有意義な大会となりますよう、一般社団法人熊本県臨床工学技士会会員一同が一丸となり、また、九州・沖縄臨床工学技士会連絡協議会、一般財団法人熊本国際観光コンベンション協会の絶大なるご支援を頂き、万全の態勢で皆さまをお迎えする準備を進めております。WEB参加でも充実した内容を準備しておりますが、できましたら、復興が進んだ熊本の地に足を運んでいただけると幸いです。皆さまと笑顔でお会いできることを心よりお待ち申し上げております。

2020年11月吉日